
世に出回っている食事系のダイエット法には、「ある食物を食べると痩せる」「ある食物を食べないと痩せる」という栄養の偏ったダイエット法があります。
これらはダイエットビジネスをする上ではとても効果的です。というのもある特定の食物を食べれば痩せると売り込めば、てっとりばやく痩せたい人たちを取り込めて、その食物を販売しやすくなります。
逆にある食物を食べない方法は、減量効果が出やすい場合が多く、これまたそういったテレビ放送や雑誌の特集に組まれやすいのです。
しかしこれらの方法は長期的に見て栄養バランスを崩しやすく、健康を害したり、リバウンドを引き起こしたり、また特定の食物をとりすぎて過剰摂取を起こしたりします。
グレープフルーツダイエットやゆで卵ダイエット、低炭水化物ダイエットなど、特定の食物のみを多量に摂取したり、逆に摂取しなかったりする食事ダイエットは確かに効果があります。私自身も試しましたが、だいたい2週間で3キロは簡単に痩せます。
手っ取り早く痩せるダイエットは、手っ取り早く元に戻ります。
さらに問題なのはリバウンド後の体脂肪率が増えることです。偏った食事制限ダイエットをして体重が減り続けると、体脂肪をエネルギーとして燃焼させるために筋肉の一部を分解します。筋肉が減ればますます身体は活動的でなくなり基礎代謝が減り、痩せにくい身体になるのです。
ダイエットをやめて元の食事量に戻した途端、筋肉量が減っているため基礎代謝が少なくなり脂肪だけがつきます。体重は元に戻っても体脂肪率は増えていることになるのです。
そもそも地球上で不自然に太っている生物は、人間とペットだけです。これはあきらかに不自然な食事と不自然な生活が原因と言えるでしょう。
身体にはもともと健康を維持する自浄作用があります。身体の悪い個所を自動的に修復させる装置がついているのです。もちろん肥満体は身体にとって良くないことですから自浄作用が働き、余分な脂肪を落として健康体に戻ろうとする作用が働きます。
ところがこの自浄作用の装置も適切な栄養素を補給してメンテナンスをしていないときちんと作動しません。機械がメンテナンスの不備で故障すると、きちんと動かないのと同じです。
ですから栄養バランスの良い食事をとることがこの装置を最大限に効率よく作動させることになり、結果、身体が肥満であればそれを修復させようと動きます。
つまり痩せるということです。痩せすぎの人は逆に標準体重まで体重増加になるでしょう。
また、バランスの偏った食事を摂っていると、そのアンバランスを無理にでもバランスを保たせようとする作用が働きます。これがいわゆる副作用と呼ばれるものです。これは肉体的な作用の時もありますし、精神に及ぶ作用もあります。
栄養バランスの悪い食事ダイエットを繰り返すと、必ずどこかにひずみが生じて、結果痩せにくい体質、健康的に問題のある身体になっていくのです。
それと、各栄養素は単独で摂取するより、適切に組み合わせて摂取した場合の方が各栄養素の合計値以上のより大きな相乗効果を生み出す場合があります。
例を挙げて言うならカルシウムとマグネシウムがあります。カルシウムの増加は筋肉を緊張させ、血管を萎縮させますが、逆にマグネシウムは筋肉をリラックスさせ、動脈を緩める働きがあります。
カルシウムとマグネシウムは常に相反関係にあり二つを同時に摂る必要があります。また脂溶性ビタミンは脂肪と一緒に摂ることで吸収されやすくなります。
つまり各栄養素を単独で摂取するより、バランスよい栄養を総合的に摂取することで体はより健康体になっていくのです。
2001年5月に、米国の首都ワシントンで、第1回フードシナジー国際会議が開かれました。
この会議の目的は、「個々の食物成分を摂るより、自然の果物や野菜、ナッツ、全粒穀物(玄米など)を食べる方が、疾患予防には正しいということを論じる」、そして「食物相互の相乗作用の分野で有望な科学研究を討議する」ことにありました。
食事全体と健康に目を向けた研究が、栄養学の一つの流れになっています。給与所得者ダイエットの基本は、「バランスの取れたいい食事を、しっかり食べること」です。
世に出回っているダイエット本の栄養の摂り方を見てみると実に様々なことを言っています。数冊程度の読書であれば同じ理論に出くわすかもしれませんが、数十冊の読書レベルになるとまったく正反対の理論を展開している本に出会うでしょう。
例えば、「炭水化物は摂るな」という学者もいれば「炭水化物は太らない糖なのでたくさん摂れ」という医者もいます。
また、食品を第4群まで分類して、第1群「乳製品」・第2群「肉類、魚類」・第3群「野菜、果物」・第4群「穀物、油」のなかからバランスよく点数制にして摂るという方法も有名です。
が、この理論はもう古い、という学者もいます。また乳製品を摂るな、と言っている学者もいます。
栄養学はまだまだ発展途上の学問であり、不確定な要素もたくさんあるのであまり振り回されないようにするのが賢明です。
私見ですが、最終的には「バランスのよい食事を、健康な身体から発する要求に応じて食するのが良い。」という結論になると思います。
もっと噛み砕いて言うと「食べたいものを食べろ」ということです。もちろんこれは心身が健康に機能している事が前提です。いままできちんと食品を分類して、点数をつけて、カロリー計算をしてきた人にとっては、「なんなんだよー」という結論です。
結果として、栄養バランスの取れた食事を摂りながら痩せていくことが一番の近道であり、王道であり、美容と健康の秘訣なのです。
ですから給与所得者ダイエットは特定のダイエット栄養学に振り回されることなく、また、今までの食生活を急激に変えることなく、無理な食事制限をすることなく、栄養バランスのよい食事を心がけながら、かつラクして痩せていく栄養学を採用しています。
では栄養バランスの良い食事をするためには、何の栄養素をどのくらい摂取すればよいのでしょうか?
しかしこのことについては、完全な答えは今のところありません。人間に必要な栄養というのは、まず個々人によって違いがある上に、栄養そのものがまだまだ不確定要素の多い分野だからです。
しかしながら、健康のために必要な栄養量が全くわからないわけではありません。現時点で最も信頼できるであろう答えのひとつに公衆衛生審議会(厚生労働省)が策定した「日本人の栄養所要量―食事摂取基準」といものがあります。
この日本人の栄養所要量は、健康な日本人のほとんどが1日に必要なエネルギー量や栄養素の量を示すものです。
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【ビタミンとミネラルの違いとは】
ビタミンやミネラルはいずれも食物に含まれている微量栄養素です。ともに身体の働きを整える作用があります。両者の違いは、ビタミンが炭素や水素、酸素などからできている有機化合物であるのに対して、ミネラルは無機質(鉱物)である点です。
共通しているのは、ビタミンもミネラルもともに人間の身体の中で合成することができず、いつも食物や飲料水から摂っていないと不足するということです。
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【水溶性ビタミン・脂溶性ビタミンとは】
ビタミンには水に溶けやすいものと、油脂によって溶けやすいものとがあります。ビタミンB群とCは水に溶けやすく、AとEは脂肪に溶けやすいです。
水溶性ビタミンは過剰に取った分はオシッコに溶けて排泄されてしまうため基本的に過剰症の心配がないのに対して、脂溶性ビタミンは身体の脂肪に蓄積されるので、とりわけビタミンAでは摂り過ぎで健康を害することも起こりえます。
また栄養素とは別枠になりますが、食物繊維も大事な要素となります。ダイエットを始めてしばらくは便秘を訴えるケースがあります。
便秘の原因の一つは食物繊維の不足です。食物繊維は腸内で水分を吸収して大きく膨らみ、腸壁を刺激して腸の運動を活発にします。この働きによって排便を促進します。
食物繊維は野菜や海藻、きのこ、芋、果物に多く含まれるため、これらが不足すると便秘しやすくなります。また、腸内のすべりをよくする油脂の不足も原因となります。
食物繊維は便通を良くし、腸内の浄化に役立ちますが、もうひとつ大事な役割があります。食物繊維をたくさん摂ると、一緒に食べた肉類や穀物などの高カロリー食品の一部を吸収して、体外排出してくれるため、食べたカロリーを減らしてくれるのです。
また、米アムジェン社のバートン・フリーマン博士らは、食物繊維はお腹を膨らませて満腹信号を脳に送り、その信号を送り続けて、満腹感と満足感を与える働きがあるといいます。胃液の分泌量が増え、腸内で水分を吸収して膨れることの二つが満腹信号になるのではと考えられています。
つまり、食物繊維を多く摂ると満腹信号が出やすく、満腹感が続くので、1日の食事の量を自然と減らせるというわけです。
次に給与所得者ダイエットでは、野菜から抗酸化物質をたくさん摂ることを推奨します。抗酸化物質も栄養素とは別枠ですが、今注目の老化防止成分です。
この摂取には野菜が非常に重要な食材となります。特に緑黄色野菜には次のような機能があるので、給与所得者ダイエットで効率よく痩せるために大切なのです。
1. 低カロリー低炭水化物の緑黄色野菜は、胃を機械的に拡張することで満腹感を促し、食べすぎを防ぐ。
2. 抗酸化作用を持つ植物の栄養素が豊富に含まれ、生活習慣病の予防や改善に効果がある。
推奨される野菜
キャベツ・レタス・セロリ・ナス・ビート・カリフラワー・ブロッコリー・ピーマン・タマネギ・ケール・ニンニク・ホウレンソウ・パセリ・トマトなど。
摂取量に注意が必要な野菜
ジャガイモ・サツマイモ・コーン・アボカド。
さてここまで読んで、賢明なあなたは疑問に感じていることがあるかと思います。問題は給与所得者がそのようなバランスの良い食事を毎日用意できるかということです。
タンパク質、脂質、炭水化物はそれほど努力しなくても、通常の食事で摂取できると仮定して、問題はビタミン・ミネラル・食物繊維・抗酸化物質です。
先にあげた「日本人の栄養所要量―食事摂取基準」に照らし合わせてすべてのビタミン・ミネラル・食物繊維を基準値に従ってバランスよく摂るには相当な努力が必要になります。
そこで給与所得者ダイエットは総合ビタミン・ミネラル剤や、青汁、野菜ジュースなど市販されている栄養補助食品・サプリメントを積極的に利用します。
給与所得者は安定した収入が期待できる分、長い時間を会社に拘束されます。ですから例えば、洗濯機は乾燥機付にしたり、洗い物は自動食器洗い機を利用したりして時間と労力を節約し、浮いた時間と気力を自分と家族のために使うことも必要なのではないでしょうか。
同じように栄養に関してもビタミン・ミネラル・食物繊維はサプリメントにお任せしましょう。給与所得者は時間と労力を大切にしないといけません。
サプリメントはそんなあなたが、ダイエットで成功するための強力な味方になってくれるでしょう。
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